気持ちを込める場所
まだまだ肌寒いなぁと日々過ごしておりましたが、気づけば 5月・・・。
毎年、製菓メーカー様よりご依頼頂いております「お中元商品」の箱詰め作業が
今年も無事にスタートしました。
無事に?・・・と申しますのも、長年、夏の定番商品として愛されている商品ですが
今年は『空間率』なる問題をクリアするところから始まりました。
そもそも『空間率』とは、地域によって微妙な違い(大阪 15%)があるのも疑問に感じますが
外箱の容積から、中身の商品の体積を差し引いた、差(空間)の事で
(外箱の容積 - 商品の体積)÷ 外箱の容積 × 100 となります。
要は、商品とは関係のない過剰な包装や上げ底などの部分が、規制の割合よりも
大きくなるとダメだと言うことです。
美しく縦横バランス良く詰められたギフトセットを見ると、清潔感や納まりの良さを
感じたりもしますが、空間率を気にするあまりオリジナリティやデザイン性が後回しになり
代わり映えのない同じような商品が増えてしまうのは残念なことだと思います。
バラエティ豊かなギフトセットなどは、詰め方の工夫で独自性を出す場合も多々あり
上げ底ひとつにしましても、商品の面を揃えて見栄えを良くするなどの
細かい心づかいが込められています。
オリジナルパッケージをお作りする弊社としましても、お客様へご提案させて頂く中での
クリアしていく条件として、今回の件は大変勉強になりました。
様々な形状の商品が増え、数値的なルールも必要だと思いますが
商品を贈る側の気持ちを、そっと込める空間ぐらいは寛容にして頂きたいところです。