「貼り箱」をつくる①
今年も残すところ、1ヶ月余りとなりました。
毎年この頃になると「流行語大賞」がノミネートし始めますが、今年は豊作の年らしく
「じぇじぇじぇ」や「倍返し」そして「今でしょ」など、実際には使いませんでしたが
よく耳にしたように思います。
ノミネートの中で「ダイオウイカ」が流行語だと思ったことはありませんが、個人的には
「お・も・て・な・し」が日本人らしくてイイですね。
さて、弊社ホームページでも「貼り箱ができる工程」として一連の流れを紹介しておりますが
今回より「貼り箱ができる工程」をもう少し具体的に、わかりやすくご説明をさせて頂きながら
機械化された中にも、熟練の手技や手作りならではの温か味を感じて頂ければと思います。
初回は、「罫線入れ・隅切り」工程です。
コーナーラインという機械を使って、貼り箱の中芯になるボール紙を展開した状態にまでを
製造する工程になります。
断裁機でカット(大裁ち)したボール紙を、それぞれの商品に合わせた寸法(内寸)に
2回ハーフカット(漢字の井)を施し、同時に四隅の部分を切り落とします。
ハーフカットのみや、四隅だけを切り落とす機械もあるのですが、今回は同時に出来るタイプの紹介です。
紙には流れ目(縦横)があり、ハーフカットの深さは紙を折り曲げる瞬間の「硬さ」によって
微調整しなくてはならず、職人の経験だけが頼りです。
カットが浅く硬すぎると箱が出来上がった時、ぷっくりと丸みをおびて膨らんでしまったり
逆に柔らかすぎると次の工程で千切れたり、出来上がった箱が歪んだりしてしまいます。
斬新なデザインや色鮮やかなパッケージの表側とは一見違うように思えますが、製品になった時の
箱の角の立ち(直角)具合などは職人の経験と技術なのです。
ひとつひとつ丁寧なパオシスの箱作り、少しづつご紹介させて頂きます・・・つづく。